星の王子さまミュージアムと強羅温泉【箱根一人旅④】

旅行記

 仙石原でバスを逃したので歩いて星の王子さまミュージアムへ。仙石原を眺めながら歩くのは気持ちが良いです。

 30分歩いて星の王子さまミュージアムに到着。ここに来た理由は、星の王子さまがなぜここまで愛されているか知りたかったからです。星の王子さまは世界ベストセラーランキング6位です。ちなみに1位が聖書でハリーポッターと賢者の石が7位です。


 ハリーポッターより売れたとんでもない作品ですが、正直そこまで面白い作品だったっけ?確か星の王子さまは、「大人は子供時代の重要な感性を忘れていているよね。

もっと単純で重要なことがあるでしょ!」という作品だったと思いますが、世界で6番目に売れたほどの魅力がどこにあるのか知るためにミュージアムへ来ました。まあ箱根駅伝ミュージアムへ行ったのと同じような理由です。

 ミュージアムへチケット料金1600円を支払い中へ。最初に星の王子さまが迎えてくれます。屋外に展示されていますが、塗装のハゲなどが無くキレイに保たれています。・・・一人旅だとじっくり見すぎて展示物のメンテナンスにまで目がいきます。

 フランスを模した道を歩いていきます。途中には教会もありました。写真よりも実物の方が華やかに見える空間でした。

 教会を出て展示ホールへ。ホールに入ると最初に作者「サンテグジュペリ」の紹介映像を見ます。サンテグジュペリの生涯を簡単にまとめると、働きながら本を書く→職を失い色んな仕事や冒険をしながら本を書く→戦争に巻き込まれながら本を書く→戦死

最後、サンテグジュペリは偵察機として飛行していたところを撃ち落とされます。その撃ち落とされた機体が発見されて、故郷フランスに送られるところはじーんときますね。

 映像を見終わったら2階へ上がり展示ブースへ。・・・最初の方で気づいていたんですが、ここは星の王子さまミュージアムというよりサンテグジュペリミュージアムですね。

サンテグジュペリがどのような生涯を送ったかをかなり細かく紹介しています。ところどころ星の王子さまのかわいい世界観を意識した展示となっていますが、正直大人向けの施設だと思います。
 
 サンテグジュペリがお金を稼ぐために長距離飛行記録での賞金を狙いに行ったり、戦争で疲弊している友人を励ますために星の王子さまを執筆したり、サンテグジュペリ自身の肉声録音を流していたり、展示の質がかなり高いと思いました。

友達や家族と来ても星の王子さまの世界観が楽しいし、一人で来ても濃い内容の展示を読み込めるのでとても良い展示ホールになっていると思います。

 展示ホールから出るとキレイな庭が広がります。

 出口前にはレストランやお土産ショップがありましたが、展示を見るのに時間をかけすぎてバスの時間が、、、足早にミュージアムを出ます。

そしてバスの中で観光地を振り返る自問自答の時間です。一人旅あるあるですね。テーマはこのミュージアムへ来た目的である、「なぜ星の王子さまが世界6位のベストセラーとなったか?」についてです。

 たくさん売れたのは、おそらく星の王子さまが全人類対象だったからだと思います。星の王子さまは子供向けに書かれたと思っていましたが、サンテグジュペリが戦中の友人を励ますために書いたそうです。

それが最初にニューヨークで出版されたのですが、当初子供をターゲットに販売したのか、大人向けの本として販売したのかは分かりません。

ただ、どの世代でも面白いと感じさせる本であるのは間違いなく、さらにどの国の人が読んでも面白いというのは考えてみるとちょっと異常です。

 似た例をあげると「クレヨンしんちゃん」みたいなものでしょうか。大人が見ても普通に面白いし、海外でも人気がある。まさに全人類対象作品です。

これはサンテグジュペリが常識を超えた天才というより、だれもが持つ一般的な感性を誰よりも深く理解していたからではないでしょうか。

サンテグジュペリの生涯を見ても人間臭さがところどころに出ています。個性が重視される現代ですが、常識を極めれば常識を超える共感力が身に着くかもしれませんね。・・・以上強羅駅に着いたので自問自答終了

 最後に駅近くの温泉に入って帰りました。「温泉ホテル強羅館」というホテルの温泉は、露天風呂が無いですが、硫黄臭たっぷりのにごり湯で清潔感があります。

特に日帰りだと1000円で入れるのでかなりコストパフォーマンスが高いです(湯上り後もずっとポカポカでした)。

 以上で1日の箱根一人旅終了。結論、箱根1日だと全然回り切れないです。途中小走りを入れて限界まで効率的に回りましたが、せめて2日必要ですね。

東京からアクセスが良くてこれほど楽しめる観光地は少ないと思います。箱根の素晴らしさを思い知らされました。今回私は2日間有効のデジタルフリーパスを使用しましたが、スマホの画面を見せるだけで箱根の交通系が乗り放題なので、箱根に行く際はぜひ利用してみてください!

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