こんにちは。はぎおです。関東出身の人なら一度は行ったことがあるであろう箱根へ20年ぶりに行ってみました。
新宿からロマンスカーで箱根湯本まで約1時間30分。運よくロマンスカーの展望席がとれました。このロマンスカーは運転席が2階にあるため、前面の景色をまるまる見ることができます。
展望席の中でも最前列は発売と同時に予約しなければとれないそうです。最前列の人はどこか誇らしげでした。この展望席はとても人気なためほぼ満席です。
一般席は空席だらけだったので、ゆったり電車旅をしたいなら一般席の方が良い気がします。
ただ私はロマンスカーの展望席に乗ったという事実に価値を感じていたので満足でした。いつか鉄道オタクで占められている職場に異動となった場合、ロマンスカー展望席について語り、仲間として受け入れてもらいます。
箱根湯本についたら電車を乗り換えて強羅駅へ向かいます。この路線はスイッチバックという独特な走法をしていて ①途中で電車が止まる→②運転手さんが先頭車両から最後尾へ移動→③最後尾が先頭車両となり再出発という方法で急斜面を登っていきます。運転手さんが車両を移動するのを待ったり、すれ違いの電車を待ったり、ゆったりした時間が旅っぽくて良い感じです。
強羅駅についたらロープウエイで大涌谷へ。20年前、家族旅行でここまで来ているはずですが、一切思い出せません。「一切思い出せない昔の家族旅行に意味はあったのか?」というテーマで深く自問自答していると突然、大涌谷と富士山の景色が一面に広がりました。

ロープウエイが山を越えて一気に視界が開けるので、インパクトがすごいです。特にこの日は冬の快晴だったので、本当に素晴らしい。そしてこの景色はうっすら思い出せました。
おそらく過去の家族旅行ははっきり思い出せなくとも、カレーのスパイスのように複雑に溶け込んで私に深みを与えてくれているのでしょう。・・・一人旅は会話する人がいないので、こんな風に自分と会話するしかありません。
ロープウエイで一つの人生観が生まれたところで強羅駅に到着。強羅駅の目の前にくろたまご館があります。

大涌谷名物のくろたまご。大涌谷の温泉でゆで卵をつくると、殻が真っ黒なゆで卵ができます。殻に鉄分が付着し、硫化鉄になる事で黒くなるそうです。

買いました。芸術的な黒。美しい黒のまだら模様。写真で気づきましたが、工場の現場作業で手がシワシワ。
殻をむくと中は普通の白いゆで卵で、めちゃくちゃおいしいです。作り置きで冷えていると思いきや、ちゃんとあったかいです。

ただ、おそらく富士山の目の前で食べているシチュエーションで過度においしく感じている気がします。
このおいしいくろたまご、注意点としては5個入り500円で、バラ売りがありません。本来は家族や仲間と分け合って食べるのでしょう。人生で初めてゆで卵5個食べました。意外と食べれるものですね。旅という事でアドレナリンが出ているのでしょうか。
くろたまごを食べ終わったら、くろたまご館の中にあるジオミュージアムへ。100円で大涌谷について詳しく知ることができます。ミュージアム内の説明によると、ここ大涌谷の良質な源泉を強羅や桃源台など22km四方に送っているそうです。
ただ、源泉だと成分や量が安定しないので、温泉成分を含んだ噴出蒸気を湧水と混ぜて温泉としているそうです。濃縮還元100%果汁ジュースの作り方と同じように、濃い果汁に加水して実質100%果汁にするような感じですね。100円のミュージアムですがとても満足な内容でした。
ジオミュージアムを出て少し散歩。火山活動により散策路が一部立ち入り禁止でしたが、吹き出るガスは圧巻です。



特に、駐車場から見える富士山はくっきりはっきり美しい。
一通り景色を見て、再度ロープウエイに乗り桃源台へ向かいます。②へ続く→
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