雪舟の郷記念館(雪舟の墓)と萬福寺(雪舟の庭園)

旅行記

島根県益田市の雪舟の郷記念館は、益田市にある雪舟最後の地に建てられた記念館です。雪舟は岡山で生まれ、京都や中国で修業し最後に山口県の益田市で亡くなりました。

記念館には雪舟に関する説明や、雪舟の絵をモデルにした庭、そして記念館の一番の見どころである雪舟直筆の絵が展示されています。雪舟の絵が常設展示してあるのはありがたいですよ。山口県一の美術館である山口県立美術館でも常設展示はされていませんでした。

その絵は「益田兼堯像」という益田城主の人物画で、益田市が1億円以上かけて買い取ったそうです。ちなみにこの1億円は茶臼山古墳と同じように市町村に1億がバラまかれた時のものです。

実際目の前で見てみると、端正な筆づかい、人物の特徴をとらえたキレのある輪郭、立体感をうまく出している服のシワ・・・さすが一流の仕事・・・なのでしょう。1億円以上の絵だし。こんなにぶっ飛んだ値段だったらすばらしく見えますよそりゃ。・・・いや、正直たくさんの絵の中にこれが混ざってたら自分ならわかりません。けどこのように価値のある絵を見ることは大事だと思います。他の美術館に行った時に良さを比較できるので。

雪舟の郷記念館の裏には雪舟の墓があります。

上の写真は記念碑で、実際の墓はこの少し奥にあります(墓を撮るのは気が引けるので)。

益田市には他にも雪舟ゆかりの地があり、雪舟がプロデュースした庭園が2つあります。一つは仏教世界を表現した萬福寺。もう一つは室町武家の庭園である医光寺です。とりあえず一つは行っておこうと思い、仏教世界を表現した庭を持つ萬福寺にしました。仏教世界と室町武家、ファンタジーと現実派ならファンタジーの方がインパクトがあるはずです。ジブリ映画も現実派のおもひでぽろぽろより、ファンタジーのラピュタのほうが好きだし

これが雪舟プロデュースの萬福寺の庭です。これが仏教世界か〜。説明書きを見ると設置してある石の一つ一つに名前があり、仏教関係のものを表現しているみたいです。思ったより美しい庭園で来て良かったです。縁側に座って足をぶらぶらさせながら見ると癒されます。

この萬福寺は庭園だけではなく、雪舟の画風を受け継ぐ派閥「雲谷派」の絵や、長州戦争の爪痕を見ることができます。

手前の柱上部にあるのが長州戦争時の弾痕です。この長州戦争(石州口の戦い)は、後の日本陸軍の創始者である大村益次郎の初陣でもあり、幕末の歴史に興味がある方にもおすすめです。

おすすめ度7(10点中)・・・一度は聞いたことのある雪舟。雪舟がどんな人物だったか、どのような絵を描いていたのかがわかるので、教養レベルがちょっと上がります!

参考URL:雪舟の郷記念館萬福寺

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