山口県・山口市の歴史と文化(食文化)4選

旅行記

ザビエル公園(日本で初めての教会、クリスマス)

山口県山口市のザビエル公園は、日本で最初の教会があった場所です。ザビエルがここに最初の教会を作るまでの経緯は以下のようになります。

①ポルトガルから日本に来て最初に鹿児島の南さつま市(坊津)に上陸

↓ 鹿児島で一番偉い島津の殿様に会いに鹿児島湾へ出航

②鹿児島市祇園之洲に上陸

↓ 約1年間布教の後、仏教徒との対立で長崎の平戸へ出航

③長崎の平戸に上陸

↓布教した後、天皇や将軍に会うため京都へ

④大阪の堺港に上陸し京都へ

↓京都が荒廃していたため長崎の平戸へ戻る(京都滞在約10日)

⑤平戸で布教について作戦を練る

↓山口がすごく栄えているので、山口での布教を決意して山口へ

⑥山口の殿様大内氏に許しを得て日本最初の教会を設立

※この後ザビエルは大分で布教をし、日本を去ります。(日本滞在約2年)

そんな経緯で建てられた日本最初の教会。建物は残っていませんが、立派なモニュメントが立っています。ちなみに日本最初のクリスマスのお祝いが行われたのもこの場所だそうで、初めての異国のお祝いにみんな心湧いたでしょうね。大好きな恋人と昼はオシャレ茶屋に行きキレイに盛りつけられた団子を食べる。夜は高級料亭でギヤマンガラスでもプレゼントしたのでしょうか。・・・いや、たぶんガチのお祈りとかでしょう。とゆうか、ザビエルがクリスマス文化を日本に持ち込まなければ12月につらい思いをしなくてすんだのに。日本人は黙って大掃除と餅の準備ですよ。年越しに向けて(泣)。

公園内にはザビエルに関する説明書きなどもあるので、日本最初の教会、クリスマスに思いをはせるのも良いかと!

おすすめ度7(10点中)・・・日本最初の教会、クリスマスに思いをはせることができます。

参考URL:ザビエル公園

大内氏館跡(かつて日本トップレベルに栄えた場所)

山口県山口市の大内氏館跡は戦国時代に栄華を極めた大内氏の居館で、現在は「龍福寺」というお寺になっています。当時の面影はほとんど残っていませんが土塁が少し見られます。
この場所は当時京都に匹敵するほど栄えていたそうで、戦国武将で有名な毛利元就も初めは大内氏の子分でした。その毛利氏が後に大内氏を滅ぼした後に建立したのがここ龍福寺で、本堂は重要文化財になっています(敷地内には資料館もあります)。

ここにはザビエルも訪れており、大内氏に日本最初の教会を建てる許しを得ています。そのため、寺の正面入り口は山口で最初に布教を行った場所とされています。

実はザビエルがここを訪れるのは2回目で、1回目はキリスト教の布教が許されなかったそうです。理由はキリスト教が男色禁止だから。戦国時代は「衆道」という男色文化が流行り、その波に乗っていた大内氏にとって男色禁止は受け入れられないものでした。現代社会ではLGBT(レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に対する偏見が問題になっていますが、大内氏はそのような性の問題に先見の目があったのかもしれませんね。・・・まあ、家臣に裏切られて滅亡するので大名としての先見の目は無かったみたいですが・・・

ここから近くにある日本最初の教会「ザビエル公園」とセットで訪れると、より楽しめると思います!

おすすめ度7(10点中)・・・当時の栄華に思いをはせる事ができます。

参考URL:大内氏館跡

御堀堂 本店(生ういろうの食感はクチビル)

山口県山口市の御堀堂(みほりどう)は外郎(ういろう)をメインに扱う和菓子屋です。山口のういろうの元祖は室町時代からあったといわれる「福田屋」で、そこで修業した職人が福田屋の味を引き継いで御堀堂を始めたそうです。つまり元祖山口ういろうの味が楽しめます

ういろうといえば名古屋ですが、山口のういろうも有名で、お土産の定番みたいです。説明では、名古屋のういろうは米粉をメインに使い、歯ごたえがありますが、山口のういろうはわらび粉を使っているためモチモチな食感になるそうな。

御堀堂で一番有名なのは「生ういろう」で、普通は真空パックするういろうを、出来立てそのままで販売されています(製法の違いは無いみたいです)。この「生ういろう」は日持ちがしないため店舗でしか購入できません。また、食感がクチビル食べてるみたいですいや、ほんと固さといいシットリ感といい、クチビルぺろぺろしてるみたいです。味は小豆味、黒糖味、抹茶味の3種類があるのですが、一人旅では全部食べるのが難しいですね・・・こういう時仲間がいると分け合って全種類食べれるんですけどね・・・。と思いきや、試食ができるので全種類楽しめます。一番のおすすめはやっぱり元祖の味である「白」ですかね。

おそらく今まで食べた事のあるういろうとは全く違う食感だと思うので、山口のういろう試してみて下さい!

おすすめ度8(10点中)・・・食感がホントクチビル。ありそうで無い食感!

参考URL:御堀堂

湯田温泉(無料で楽しむ方法)

山口県山口市湯田(ゆだ)温泉は山口市の中心街にある温泉で、アクセスしやすいです。昔は坂本龍馬や高杉晋作も訪れ、幕末の偉人に愛された湯として有名です。過去の偉人に思いをはせながらゆっくり湯につかる・・・とっても贅沢な時間ですね。

ただ、自分は自分に課したハードスケジュールのため30分でこの場所を去りました。けど意外に短時間でも楽しめるので30分かつ無料で楽しむ方法を紹介します。

 

所要時間10分:湯田温泉の中心である井上公園で足湯につかる

井上公園には無料の足湯があり、湯田温泉を楽しむことができます。またこの井上公園は外交の父と言われる井上馨の生家跡を整備した公園で、井上馨はもちろん、中原中也や種田山頭火等の偉人ゆかりの地となっています。5分足湯に浸かって、5分で公園を回れば良いペースです。

 

所要時間10分:狐の足あと、中原中也記念館、松田屋ホテルをまわる

狐の足あとは井上公園から1分で行けるモダンな温泉複合施設です。温泉はもちろんギャラリーやお土産屋、カフェもあり湯田温泉観光の拠点となる場所です。中に入る時間は無いので外から見て、中に入ったら楽しいんだろうなと想像します

次にすぐ近くの中原中也記念館へ行きます。中原中也は湯田温泉を調べると名前がすごくヒットする詩人です。この記念館も中に入る時間が無いため、すごい人なんだろうなと想像します。中に入らないと意味ないんじゃない?と思うかもしれませんが、実際現場に足を運ぶと記憶に残りやすく、興味が深まります。深まるだけ深まって風化する場合もありますが・・・

次に大通りに出て松田屋ホテルを眺めます。ここは伊藤博文、西郷隆盛、坂本龍馬等、そうそうたる偉人が訪れたホテルで、国の方針に関わる重要な話し合いもあった事でしょう。ここはホテルのためもちろん入れませんが、歴史を感じつつ、いつかここに泊まりたいなーと想像します。格式高そうなので結構な値段しそうですが・・・。長く紹介しましたが、この3つの場所、外観をみてるだけなので10分で回れます。

 

所要時間10分:温泉舎で源泉を飲む

この「温泉舎」が温泉感を一番楽しめる場所だと思います。ここは湯田温泉の源泉が湧き出ている場所で、キツネの像がかわいらしいです(湯田温泉はキツネ伝説が残っているため)。

この岩から出ている源泉を飲むことができます。ただこのお湯、「激アツ」なので(50〜60℃ぐらい)、コップやペットボトルが必要です。自分はコップを持ってなかったので素手でいきましたけど・・・。普通に手で受け止めると火傷するので色々考えましたが、ジャブをくりだす感じで瞬間的に手で受け止め、少し手に残った湯をすすればギリいけます。味はうすーく硫黄のかおりがするお湯という感じです。

ただ、基本的に手でさわらないよう注意書きがあるので、高速ジャブができない方は素直にコップを持って行ったほうが良いです。

 

以上で30分です!湯田温泉街はかなり栄えていて、歩いているだけでも楽しいので30分だけでも立ち寄る価値はあると思います!

おすすめ度8(10点中)・・・歩いているだけでも楽しいです!

参考URL:湯田温泉

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