種田山頭火生家跡と小径とふるさと館(波乱万丈な旅人)
山口県防府市で生まれた種田山頭火は「俳人」で、俳句を作りながら全国を旅した人です。
全国を旅していると度々山頭火の石碑を見かけるのでなんとなく知っていましたが、「俳人」だったんですね。初めて知りました。
山頭火は俳句の中でも「自由律俳句」という5・7・5のルールにとらわれない俳句を作っていて高く評価されているそうです。
作品の例をあげると「今日の道のたんぽぽ咲いた」「音はしぐれか」「ころりと寝ころべば空」「夕立の後はいいにおい」・・・なるほど。たしかに自由ですね。けどたしかに情景は伝わってくるような・・・。あとすいません最後の「夕立の後はいいにおい」は自分が作りました。
なんとなく自由律俳句が気になって調べてみると、俳句の中に季語を入れるルールも無いそうです。ますます俳句の定義が分からなくなりますね。ちなみに現在も自由律俳句は盛んらしく、「せきしろ」という方の自由律俳句「カキフライが無いなら来なかった」は笑いました。ルール無用なだけに敷居の高さが無く、誰でも気軽に楽しめるのかもしれませんね。
種田山頭火生家は住宅街の中にポツンとあり、石碑とちょっとした説明書きがあります。ここから松崎小学校へ行く道(約1km)は「山頭火の小径」となっていて、実際に山頭火が小学校へ通った道だそうです。小径には山頭火の俳句が所々あるので、読みながら歩くと楽しいです。
山頭火生家から小径を歩いていくと、小学校へ着く手前に「山頭火ふるさと館」があります。
この山頭火ふるさと館では、山頭火の人生と作品を簡潔に説明していて、30分程度で全て回れます。山頭火の人生は波乱に満ちていて、精神病で大学を中退したり、事業に失敗して無一文になったり、妻子を捨てて上京したり、泥酔して電車を止めたり、出家したり・・・。
一番つらいのは母と弟が自ら命を絶った事でしょうか。今まで見てきた偉人の中でもトップレベルの波乱な人生です。ただこの種田山頭火、それらを乗り越えるというよりは、乗り越えずに自由という別の道に進むという生き方がとても参考になります。
子供ができたらツライ事は乗り越えるだけが答えじゃないよと教えてあげたいです。山頭火のように自分の道を進んで人に感動を与えることもできるのだから・・・まあ子供どころか彼女すらいないですけど。
山頭火の人生後半はその日暮らしの旅をしながら自由律俳句を詠む生活で、まさに「自由人」という感じですが、求めていた自由や安らぎはあったのでしょうか。
自由って意外と難しいですよね。自分も一人でよく旅をするので職場では「自由人」という評価ですが、旅先で日本一周している人やバックパッカーの外人を見ると自分が不自由に感じます。
そんな風に考えている中、一番印象に残った俳句が「捨てきれない 荷物の重さ まえうしろ」。これが背負った荷物の重さで前後にふらついているのか、前にも後ろにも捨てられない荷物がありつづけるのか、本意は分かりませんが、自由から遠い事は分かります。・・・とゆうかここまで自分が自由律俳句に興味を持つとは思いませんでした。
山頭火の名前を知っているという理由でこのふるさと館に立ち寄っただけですが、なかなか色々考えさせられることがあってすごく良かったです。またお土産も充実していて、種類豊富な絵付きの俳句は特におすすめです!
おすすめ度8点(10点中)・・・山頭火の波乱な人生とその生き方を知ると、新たな人生観が得られると思います!
参考URL:山頭火ふるさと館
ウミコヤ38(海鮮丼がうまい)
山口県防府市のウミコヤ38は道の駅潮彩市場防府にある店で、海鮮関係のメニューを出しています。冬はバーベキューメニューが主なようです。店で一番推されている海鮮丼は新鮮で美味しいかったです。
特に超プチプチしている海藻?が驚きです。尋常じゃなくプチプチしています。見た目は春雨のような感じで、ピンクと紫の中間のような色をしています。普通ならサクサクな食感だと思うのですが、はじけるサクサク。つまりプチプチの域に達しています。・・・そんな海鮮丼です。普通に魚のネタも美味いです。
道の駅には新鮮な魚が並べられていて、魚市場のようになっています。旅中に鮮魚は買えませんが、こういう所って魚を見て歩くだけで楽しいですよね。あと「和みかふぇ もくてきち」というカフェでは防府市が誇るB級グルメ「防府みそ焼きマイマイ」が食べれるそうなので、今度はそちらに行こうかと思います。
参考URL:ウミコヤ38
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