山口県・光市・岩国市・下松市で歴史・文化を学ぶ旅まとめ

旅行記

光市・伊藤公資料館(貴重な本人映像)

山口県光市(ひかりし)の伊藤公資料館は伊藤博文が生まれた場所で、伊藤博文生家・資料館・記念館の3つがあります。

ここで一番価値があると感じたのは伊藤博文の本人映像が公開されている点だと思います。資料館内のシアターで見れるのですが、当時の伊藤博文の映像が見れるというのは本当に貴重だと思います。

その映像の中でも強烈に印象に残るシーンは、浜辺での約3分間です。浜辺の波打ち際に近づいて、靴が濡れそうになったらワーって逃げる遊びあるじゃないですか。「予想よりちょっと強い波が来て足ちょっと濡れちゃったよ〜(笑)」ってなるアレです。アレを内閣総理大臣伊藤博文がやってます約3分間、子供とかと一緒にずっとやってます。微笑ましさの極みですね。今も昔も偉い人も子供もあの波打ち際の楽しさは変わらないようです。

その他、資料館では伊藤博文の生涯、ゆかりの品が展示してあります。伊藤博文の説明資料に関してはボリュームが大きく、じっくり見ると1時間以上かかるため興味があるところだけじっくり見て回るのが良いと思います。

資料館を出て奥の方に行くと伊藤博文の生家があり、農家の生まれから総理大臣にまで上り詰めた事を想像すると感動します。

近くに伊藤博文が設計した伊藤博文記念館があり、和洋折衷な様式となっています。中は特に何もないのですが、建築や部屋の作りに興味がある方は少し覗いてみてはいかかでしょうか。ちなみにこの建物は伊藤博文が先祖供養の法要で使うために建てたそうです。

おすすめ度7点(10点中)・・・伊藤博文の生前映像が貴重!

参考URL:伊藤公資料館

光市・ツカリベリーズ(ご当地イチゴのスイーツ)

山口県光市ツカリベリーズは里の厨という道の駅みたいな場所の裏にあります。少し見つけづらいですが、この地域で栽培されたイチゴを使ったスイーツを扱っています。ご当地のイチゴを使っているというのが良いですね!こぢんまりとしているため男一人でも入りやすかったです(笑)。

注文したのはイチゴのソフトクリームのテイクアウトで、イチゴがふんだんに乗ってました。特にイチゴは安っぽい酸っぱさが無く、サッパリといただけます。伊藤公資料館の近くなので、資料館に来た際は寄ってみてください!

おすすめ度8点(10点中)・・・ご当地のイチゴを使っているというのが「旅に来ている感」が出て良い。もちろんうまい!

参考URL:ツカリベリーズ

岩国市・獺祭ストア本社蔵(山奥に突然現れるビル)

山口県岩国市の獺祭ストア本社蔵は、有名な日本酒「獺祭」専門のショップです。かなり山奥にあります。本来は獺祭を使用したスイーツや、さまざまな種類の獺祭が販売されているのですが、大雨による被害で現在は本社(旭酒造株式㑹社)1階の仮店舗での営業となっています(2018年9月現在)。

                     ↑被災して現在営業停止中の獺祭ストア本社蔵

仮店舗ということで限られた商品しか扱っていないようですが、数種類の獺祭と獺祭を使ったケーキが販売されていました。

本来ここは工場見学を申し込んだ人が行く場所だと思いますが、工場見学無しでも行く価値はあると思います。

行く価値①:獺祭が造られている周辺の雰囲気を味わえる

獺祭は現在世界に名が轟く名酒ですが、キレイな空気、水があってこそ良いものができるのだと思います。獺祭が造られる豊かな自然環境、空気感がここに来ることで感じる事ができます。また、周辺に獺祭の物流拠点や関連施設がだくさんあるため、獺祭がこの地域の財政、雇用に貢献している風景を見ることができます。

行く価値②:近代化された獺祭工場外観を見ることができる

山奥の自然の中に建つこのビルが実は工場となっています。獺祭を造る旭酒造株式㑹社の考え方としては、誰が造っても同品質の酒ができるよう、酒造工程を経験やカンに頼らないシステマチックなものにしているのだそうです。一般的に酒造りと言えば職人が長年の経験を生かして造るようなイメージがあるため、この考え方は賛否両論あるのですが、安定して美味い酒が造れるならそれも一つの答えだと思います。ここに来て自然の中で近代化された酒工場を見ると色々考えさせられますよ!

工場が被災されてしばらく獺祭の生産を停止していたそうですが、現在はすでに生産機能が復帰して製造再開しています。獺祭ストア本社蔵と工場見学再開には時間がかかりそうですが、完全復活した姿をまた見に来たくなりました。

おすすめ度6点(10点中)・・・次は工場見学と復活したストアにいきたいです!

参考URL:獺祭ストア本社蔵

下松市・笠戸島(沈没船と、スキーを流行らせた人)

山口県下松市(くだまつし)笠戸島(かさどじま)は離島ですが橋が架かっているので車で渡る事ができます。時間があったのでドライブがてら行ってみました。目指すは長岡外史の像です!・・・誰かって?この人はスキーを日本に広めた人らしいです。ただ像が立っているだけらしいです。けど、とりあえず目的地が欲しいので目指します

途中で沈没船が見える「夕日岬」に寄りました。

中央に見えるのが戦時中沈んだ船の一部です。この船コンクリートでできています。戦時中に鉄が足りなくなった際、コンクリート製の船が考案され、破損等で沈んでしまった船の一つだそうです。長岡外史像へ向かう途中に偶然みつけた展望台ですが、戦時中の鉄不足の深刻さがうかがえるとても興味深い光景でした。・・・たぶん長岡外史の像を超える光景だと思いますが像に向かって車を走らせます。

長岡外史の像は入合山という山の頂上にあるので景色はとても良さそうです。

到着しました。長岡外史の像正面から撮影した写真です。とても景色が良いです。・・・長岡外史の像は撮るの忘れました。特徴としてはヒゲがめちゃくちゃ長いです。ワンピースの白ひげ並みに長いです(ホントに)。説明書きだけ要約すると、もともとスキーは軍事用に取り入れるつもりだったものを一般に広めたのがこの長岡外史です。

最初は長岡外史って誰?って思ってましたが、思い出しました。新潟県のスキー発祥記念館にひげの長い人の像ありました。と同時に長岡外史がレルヒ少佐とどのようにスキーを広めていったのかという記憶がよみがえります。これがまさに一人旅の醍醐味で、日本中のマニアックな旅先がどんどんリンクしていく感覚が感動的で止められません。ただ普通に来たらなんてことない像なので、時間がある方は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

おすすめ度5点(10点中)・・・万人受けはしないと思いますが、歴史に興味のある方は良いかと。

下松市・花岡八幡宮(数学者が町を救った場所)

山口県下松市(くだまつし)花岡八幡宮は藤原鎌足が創建した塔や、昔活躍した数学者の石碑があります。特に行く予定は無かったのですが、藤原鎌足は知っているので行ってみました。

まず階段がすごいです。ちなみにこの階段の入口付近に数学者「弘鴻」の石碑があります!・・・誰か知らないですよね。私もです。調べてみると、この弘鴻(ひろひろし)さんは江戸後期の数学者で、当時「暦」(今で言うカレンダー)が戦で手に入らなくなり、農民たちが農作時期が分からなくなってしまったそうな。その際、自分の知識で暦(カレンダー)を作り農民達は種まきの時期を知る事が出来たそうです。ここには石碑しかありませんが、こういうひっそりと語り継がれている人って本当に尊敬されていたんだなと思います。旅先にひっそりとある石碑ってつい読んじゃいますよね。

↑藤原鎌足が創建した塔

藤原鎌足はなんとなく奈良のイメージなのですが、山口にも来ているんですね。立派な塔です。ただ先ほど見た弘鴻の石碑の方が印象に残るのはなぜかしら。

最後はお参りです。狛犬が良い味出してます。

おすすめ度6点(10点中)・・・弘鴻(ひろひろし)と藤原鎌足に興味のある方は立ち寄ってみては。

参考URL:花岡八幡宮

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