こんにちは。はぎおです。先日東横インの不正に関するニュースを見て、宿泊施設が不正に手を出してしまうほど経営的に追い詰められていると感じました。
参考記事:東横インのGo Toトラベルクーポン不適切使用とは?
そこで、宿泊施設業界の近況について調べていたところ、ちょうど先週、令和3年の宿泊旅行統計調査結果が発表されていました。
参考URL:宿泊旅行統計調査結果
この宿泊旅行統計調査結果データをもとに、全国の宿泊者数がどれほど減っているか分かりやすく紹介したいと思います。
宿泊旅行統計調査結果とは?
簡単に言うと、国の観光庁が発表する、全国宿泊施設の利用状況です。
宿泊者の状況がどのように変化したのか、旅館やホテルでの違いや、どの国の人が宿泊したのかなど、かなり細かいデータとなっています。
令和3年の宿泊者数はどうだった?
結論、前年(令和2年)と比べて、全国の宿泊者数は5.0%減っていました。
あれ?意外と減ってないじゃん!と思うかもしれませんが、コロナ禍以前の令和元年と比較すると、47.1%減っています。
「47.1%減」ってヤバくない?お客さんがほぼ半分減ってる・・・
特に外国からのお客さんがコロナ禍になってから96.4%減っているので、宿泊業界はほぼ日本人のお客さんで成り立っていることになります。
お客さんが一番減っている地域は?(都道府県別)
「宿泊旅行統計調査結果」では、都道府県別の宿泊者数も出ています。
前年比で比較すると、沖縄県が21.2%減少しています。前年もガッツリお客さんが減っているのに、さらそこから21.2%減ったという事です・・・。
逆に富山県が11.4%増加していて、お客さんを一番増やしています。他にも計13県が前年よりお客さんが増えているため、日本全国ひたすらお客さんが減少しているわけではありません。
ただお客さんが増えているのは地方が多く、都会での回復はまだまだ時間がかかりそうです・・・。
コロナ禍前と後で比較すると
コロナ渦から一番お客さんが減ったのが沖縄県で、66.9%減です。・・・今までの1/3しかお客さんが来ていない・・・。
2位が大阪府、(61.8%減)3位が京都府(61.7%減)なので、有名観光地の宿泊者数が大幅に減っています。
逆に、それほどお客さんが減っていない地域は?
逆に、最もお客さんが減っていない地域は山口県で、コロナ禍前と比べて14.1%しか減っていません。
2位が青森県(22.7%減)で、3位が鳥取県(25.2%減)。
地域によって客数の減少率に差があるのは、インバウンド(外国人観光客)の依存度にあると思います。
令和元年の山口県の外国人宿泊者割合が2.8%、沖縄県は23.6%のため、外国人のお客さんにどれほど依存していたかが、今回の減少率に大きく影響していると思います。現在外国人のお客さんはほとんどいないので。
まとめ
コロナ禍で宿泊業界は大ダメージを受けていますが、前年と比較して13県がお客さんを増やしているため、希望はあるのではないでしょうか。
逆に、外国人観光客が大きな収入源だった沖縄や京都はまだまだ厳しい状況が続きそうです。
私は全都道府県の全ての市を観光し、多くのホテル・旅館に泊まりましたが、廃業してしまったところがいくつかあり、寂しく思います。
コロナが落ち着いたら国がまたGoToトラベル、もしくはそれに近い形で地域活性化を目指すと思います。
私もまた旅をし、宿泊業界を潤わせる潤滑剤の役割になれたらと思います。
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