石川県・かほく市・ 西田幾多郎記念哲学館(日本で最初の哲学者)

石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館は日本最初の哲学者と言われる「西田幾多郎」を紹介している記念館です。なにをもって日本最初の哲学とするか難しいですが、明治に「哲学」という思想が入ってきて、西洋にも通用する哲学論を打ち出したのが西田幾多郎です。

なぜこんなマニアックな記念館に行ったか。それは哲学に触れていると自分が高尚になっている気がして気分がいいからです

この記念館では、1階が西田幾多郎の考え方についての紹介、二階は西田幾多郎の生涯や執筆した本、手紙などが展示されています。まず1階の西田幾多郎の考えを紹介している部屋ですが、難解な西田哲学を理解しやすいよう工夫されています。例えば「井戸」というテーマの場所は、実際に井戸が設置されていて、それを実際にのぞき込めるようになっています。そして説明書きが「私が井戸をみています。井戸が私を見ています。」・・・フムなるほど。たぶん客観視的なことを言っているのでしょう。井戸に写る自分を見て、常にいろんな角度から自分を見ることが大事というわけですね西田先生。・・・この解釈が合っているかどうかは関係ありません。高尚な気分に浸れればそれでいいんです。他にも「窓」や、「輪」をテーマにした展示がありました。良いこといってましたよほんと。いや〜哲学したな。

参考:記念館1階の景観

二階に行くと西田幾多郎の生涯が説明させれています。ざっと流れを書くと、かほく市の裕福な家に生まれ、高校まで不自由無く育ちます。高校では規則に厳しい教師に反発し、高校を中退。大学は帝大(現在の東大)へ行くのですが、高校中退のせいで選科生というワンランク下の身分として入学。卒業後は哲学の研究に没頭しながら教師として働き、功績が認められて京都大学の教授になります。晩年は第二次世界大戦の中、西田の思想は危険であるとして不遇の立場となります。戦後では西田の思想が特に若者に支持され、日本を復興していく若者の意思に大きな影響を与えていきます。

簡単に書きましたが、記念館二階ではさらに詳しく紹介されていて、西田の遺物や著書、手紙などが展示されています。西田幾多郎の名言である「哲学の動機は人生の悲哀でなければならない」という意味が分かるように、家族の不仲や死など人生の所々に悲哀があります。

「西田哲学」の内容についてはほんの少ししか理解できませんでしたが、哲学者の生涯を追う事、日本にも世界で認められた哲学者がいたことを知っておく事は良いことではないでしょうか。ちなみに、この記念館の建物は有名な建築家「安藤忠雄」が設計したもので、コンクリートの建築美が楽しめます。色んな場所を旅していると安藤忠雄の建築に出会うことがちょくちょくあるのですが、独創的なコンクリート打ちっぱなしの建築物を見たら安藤忠雄の可能性が大いにあります。なので、仲間や彼女とコンクリート打ちっぱなしの場所に行ったら「この建築、安藤忠雄っぽいね」というと教養深い感じが出せます。

おすすめ度7(10点中)・・・日本トップレベルの哲学者の思想に触れることで、哲学への親しみが増します!

参考URL:西田幾多郎記念哲学館



 

後日、さすがに「西田哲学」をほとんど理解しないままでは申し訳ないのでネットや本で西田哲学について調べてみました。とりあえず理解できたところまで自己満足で書きます。

まず西田哲学最大の功績は西洋哲学と東洋哲学を結びつけたところにあります。東洋哲学(仏教や儒教的思想)は西洋哲学(デカルトやカントなど)と比べて目に見えない「心」を中心に考えることが多く、この目に見えない抽象的な「心」の論理的な説明を西洋哲学を用いて成功しました。まず幾多郎は「純粋経験」という絶対的に信じられるものを探すことから始めます。この「絶対的に信じられるもの」というのはどんな時代、場所、人でも100%確実に成立すること。これは絶対と思える物理法則や数学も当てはまりません。物理法則はニュートン→アインシュタインのように、時代が進むにつれて更新されていくし、数学も極論言えば1+1=2を全人類が思いこまされているだけという可能性があるためです。疑いの余地が全くない「絶対的に信じられるもの」について、実は西洋哲学のデカルトが先に答えを出していて、その答えが有名な「我思う、ゆえに我あり」です。これは、絶対に信じられるものを考えている時、考えている自分は絶対に存在しているから、その事実だけは絶対に信じられるものとしました。このデカルトの考えでは、「我」という主体だけしか登場しませんが、西田哲学では「我」という主体があるなら同時に「音や色」などの客体も無視してはいけないと考えます・・・以上。この先はマジで理解できませんでした。他の哲学サイトを色々見ましたが、哲学書を読む場合基礎知識をある程度持ってからから読まないと厳しいらしいです。参考文献:善の研究

「善の研究」は西田哲学の基礎となる本で、電子書籍なら100円で買えます!初見で理解できたらたぶん哲学の才能あると思います。