山口県・宇部市・石炭記念館(石炭で一発当てた都市)

山口県宇部市の石炭記念館は宇部市の石炭に関する歴史が紹介されている記念館です。建物自体はときわ公園の中にあるので、ときわ公園の入場ゲートから入ります。

まず石炭の知識自体あんまり無いので、まぎらわしいものと一緒に調べてみました。

木炭→低酸素で焼いて無理やり炭素化させたもの。ただ木を焼くだけだと灰になりますが、木を低酸素で焼くと、炭素成分以外が先に燃えて炭素の塊となります。

石炭→燃える化石。太古の植物が地中の圧力と熱で化学変化し化石になったもの。木炭と違い、硫黄や窒素、酸素を含んでいます。

石油→燃える液体化した化石。太古の微生物が地中の圧力と熱で化学変化しドロドロの化石になったものです。

※参考:INPEX、科学のあゆみ

 

石炭記念館の中には、当時の炭鉱を再現したトンネルがあり、石炭掘削に使用するドリルや服、換気設備などが一番の見どころだと思います。他にも石炭についての説明、石炭による宇部市の発展について詳しく説明してあり、全て回ると1時間ほどかかります。最上階は展望台になっていて、宇部の町並みを見渡すことができます。

館内の説明を読むと、宇部市はもともと田舎の寒村でしたが、明治時代の石炭需要の増加で急激に発展し、記念館を作るほど石炭の恩恵を受けた都市となっています。石油の登場で石炭産業が窮地に立たされるところが印象的ですかね。一応簡単に石炭の歴史をまとめてみました。

①日本で石炭は室町時代に初めて利用されたという記録があり、薪の代用として使われていました。

②すすが出たり、臭いもあるので江戸時代では主に製塩などの産業用に使われるようになります。

③産業革命の波が日本にも来たため、明治時代に石炭需要が急増。製鉄や鉄道等に大いに利用されます。←宇部が急激に発展

昭和中期(1950年ごろ)に中東で大きい油田が発見され、石炭に代わる燃料として石油が一気に広まる(安く安定して手に入り、運びやすいため)。

平成になると日本の石炭生産はほぼ終了しました。現在必要な石炭は全て輸入していて、石炭輸入量は世界一です。

参考:石炭エネルギーセンター

 

以上のように、宇部市の石炭生産も石油の登場後しばらくして終了しました。石炭と共に発展した宇部市・・・石炭と共に衰退すると思いきや、石炭を材料とした工業が発展していたため、輸入石炭を用いて今も元気です。特に「宇部興産」は自社で32kmの日本一長い私道を造るほどの大きい企業で、その道路を走る工場見学は人気だそうです。

この記念館は無料で入れるので、気軽に立ち寄ってみては!

おすすめ度7(10点中)・・・石炭を通じて日本のエネルギー事情が理解できます。

参考URL:石炭記念館